2005/05/08 市川大野(いちかわおおの)
はい、今回で早くも3回目を迎える賽遊記です。
こうなるとそろそろ失敗が怖くなってきますが、どうなることやら(笑)。
では、まずは目的地を決めるために、またいつも通りさいころを振りましょう。
前回はときわ台だったので、今回は「い」ですね。
数えてみると51個ということで、まず何の倍数にするかで1度振ります。

はい、ということで3の倍数ですね。では2つ振ってその何番目かを決めます。

9番目…さっそく照合してみると…

市川大野ですね。
ケイ&むーと 「………(遠っ)。」
何と今回は初の県越えです。今までが近過ぎたのもありますが、今回はいきなり遠くになりました。
しかし出てしまった以上、インチキは出来ません。覚悟を決めて行くことにしましょう。
行き方は何通りかありますが、まずはここ池袋から東京メトロ丸ノ内線でお茶の水へ。

そしてお茶の水から総武線で西船橋に出て、武蔵野線に乗り継いで市川大野を目指します。


ちょっと暗めだったので調整&拡大。
市川大野の付近がなにやら合成っぽくなっていますが、価格改定のためかシールになっているのです。
錦糸町を抜け、新小岩を抜け、本八幡を抜け…段々後戻りが出来なくなってきます。
もちろんここでやめるわけにはいきませんが、どこかしら心細くなっていくのだけは確かです。
そんな心情を察してか、電車の中では新庄選手の「FREEDOM!」というH.I.S.の広告が印象的でした。
西船橋で乗り換えて、ついに市川大野へ。

ケイ&むーと 「………。」
なんとも形容のしがたい、冷たく澄んだ空気が2人を出迎えました。
後々思い返してみれば、ここで感じた言いしれぬ不安はほとんど的中といってもいいものでした。
誰もいない、伽藍堂の駅舎に2人の足音だけが響きます。
改札の手前に周辺地図がありましたが、横目で見ただけでもあまりに白々としていたので、
見て見ぬふりをして改札を出ました。
不安だらけの2人をまず出迎えてくれたのは「いっつぇる」。

はて。"It's well."とでも言いたいのでしょうか。
それにしてもどことなく不思議な感じが否めませんが。
改札付近には、まばらに人影。

そして駅のすぐ目の前にはこんな看板がありました。

おお、なんかいきなりよさげな観光地じゃないですか。
早速行ってみましょう。えっと、向かって正面からやや右側に歩いて行けばいいんですね?

山に行け、と?
おそるおそる振り返ってみます。

向こう側にはそれなりに整った町並みがあるようなのですが…。
まぁ、とりあえずは看板を信じてみようではありませんか。
その「市川市万葉植物園」とやらへ向かっていざ出発。

うん、でもやっぱりすごく不安です。
少し行くと、なんともストレートな看板が見えてきました。

なるほど、携帯電話を扱う店だから「メル友」、と。
まんまですが、確かにわかりやすいですね。
おや、この駐車場は…

「ソウルに関係のない車は駐車お断りします」とは。
魂がない者は来るべからず、ってことでしょうか。
それとも、ソウルミュージックを聴かないといけないのでしょうか。
どちらにしてもなかなか熱いです。
…というわけではなく、目の前の焼き肉屋さんの名前が「ソウル」でした。
これもまた韓国のソウルから来ているのでしょう。ストレートです。直球です。

そこからまたしばらく行くと、見えてきました「市川市万葉植物園」の看板。
ああ、やっぱりそっち側にあるんですね。

「ちかんに注意」と注意書きのある看板を横目に、階段を上へ…

さらに山道のようなところに出ましたが、まだ先のようです。

細く長い道を抜けるとようやくありました。「市川市万葉植物園」です。
一見すると普通の民家のようにも見えますね。
市営で、入園は無料のようです。

さて、長く歩いてきたのでまずはトイレに…と思ったら、なんとなかなか洒落た男女表記。
男性側がロダンの「考える人」で、女性側がミロの「ヴィーナス」。
これは綺麗でいい手法ですね。


さてさて園内ですが、これが駅から歩いてすぐの場所とは驚きの規模です。
立派な庭園で、大麦や古代米などの普段なかなかお目にかかれないような植物までありました。


「ちゃ」ってなんか改まって書くと不思議な感じですよね。
可愛らしい響きです。ちゃ。「ツバキ科」とは知りませんでした。
万葉植物園は堪能しましたが、まだ付近に何かあるかもしれません。
一度駅まで引き返すことにしました。
植物園を出てすぐの道ばたには綺麗なツツジがたくさん咲いていて、これまた和みました。

やたらと狭い通学路を通り…

再び市川大野の駅へ。「いっつぇる」が出迎えてくれます。

さてさて、まだ時間も体力もあります。
そしてまだまだここ市川大野には何かがあるような気がしてなりません。
そんな2人の目に飛び込んできたのがこの看板。

ケイ 「あり…」
むーと 「のみ…?」
フィールドアスレチックにアウトドアバーベキュー…。
何だかよく分かりませんが、行ってみる価値はありそうです。
とりあえず、看板に従って進みましょう。
おや、お好み焼き屋さんが見えてきました。

お店の名前は「このみ」。
直球です。さすがは市川大野のお好み焼き屋さんですね。
そして延々と続く長い道をひたすら歩きます。
同じような景色が続くとなかなか滅入ってくるのですが、
「ありのみコース」を信じて、歩き続けます。

今は時期でないのが悔やまれるくらい、そこかしこに梨農園がありました。
それこそ直売もやっているようなので、時期に来れたならさぞかしいい絵が撮れたことでしょう…。

特にここの梨は、是非とも食べてみたいですね。BIOバイオです。

あ、ようやく「ありのみコース」の看板を見つけました。


………あと2キロ?
ちょ、ちょっと遠くないですか…?
ただでさえここまでかなり歩いてきたのに…と思い切り迷う2人…。
しかし、迷いながらも歩みを止めないのは、もはやサガでしょうか…。
そして、そんな2人に追い打ちをかけるような標識が。

「ありのみコース」と同じ方角に、またもや植物園が?
い、いや、これは…「市川市動植物園」とあります。
動物もいるかもしれません。ますます迷う2人。
やがてT字路に突き当たりました。
ここが最後の決断を迫られる場所でしょう。

時は折しも午後4時過ぎ。もしも市営の施設なら、既に閉まっていてもおかしくない時間帯です。
果てしなく失敗の可能性が高いです。
また、そちらとは逆方向に松戸まで6キロの標識がありました。
今来た道を引き返すよりはこちらを行った方が安全に何かを見つけられるかもしれません。
このまま迷わず「ありのみコース」、「市川市動植物園」に進むか…

それとも逆方向に曲がって、松戸に出る安全策をとるか…

はたまた、今回は諦めて来た道を引き返すか…

2人の選択は…
決意を胸に、「ありのみコース」に向けて歩き出しました。

道はあっているにしても、またも延々と続く直線道路。
加えて、思ったよりも到達に時間がかかることへの焦り。
到達したとて、何もなかった場合の不安。
様々な思いを胸に、黙々と2人は歩き続けました。
ケイ 「………(もしかしたら今回は…)」
むーと 「………(賽遊記始まって以来の大失敗になるかも…)」
2人の焦りや不安がピークに達しようとしたその時、不意に大きな看板が目に入りました。

…まだあと800mもあるのか…と2人が思ったのは内緒です。
あれ?そういえば「ありのみコース」は?
もしやここで曲がって「市川市動植物園」に行くか、「ありのみコース」に行くかの選択が
迫られるのでしょうか…?
むーと 「いや、待った。これは…!」
どうやらその先の周辺地図があった様子。少しブレてて見にくいですが…。


なんと、「ありのみコース」が「市川市動植物園」の先にあるではないですか!
広い敷地に幾つもの施設。これはもしかしたら何か面白いものが見られるかもしれません。
俄然、元気になる2人。「市川霊園」の土地が「せせらぎ園」に食い込んでいるのさえも気にならないほどに。
さぁ、突如として長丁場の様相を呈してきた今回の賽遊記ですが…

むーと 「結局まだこんな道が続くわけね…」
と、やっぱり疲労は隠せない様子。
和やかな田園風景に軽い既視感を感じつつも、ひたすらに歩きます。

無理矢理2つの標識をくっつけて地形に合うようにした、
微笑ましい標識を横目になおも進んだその時…

午後5時を知らせる夕焼けのメロディが流れました。
果たして間に合うのでしょうか…。

あ、見えました!動植物園の看板です。あと少し!

…と、ここのロータリーをよく見ると、市川大野駅からバスが出ていたことが判明。
ま、まぁ、そんな日もありますよ。
そして2か国語で書かれたグローバルなゲートをくぐると…

夢と希望溢れるイラストが出迎えてくれました。

しかし、問題は開園時間です。
おそるおそる坂を下り、まずは動物園の入り口へ…。

シンと静まりかえった動物園。
やはりもう遅かったのでしょうか…。

やはり遅かったようです。動物園は午後4時半で閉園とのことです。
残念。今回は失敗………
ケイ 「ちょっと待って!」


(ブレててすみません…)
ケイ 「この先は午後6時まで空いてる!」
なんという奇跡!
残念ながら「観葉植物園」は閉まっているようですが、
それでもまだ進めるだけ進んでしまいましょう!
薄暗い森の中を進みます。
まるでどこか別世界に迷い込んだかのような静けさです。

いかにここが市営であろうと、その周囲は民有地だそうです。
考えてみれば至極もっともなことだとは思いますが、この悪そうな狸のせいで
なぜかこちらまで悪いことをしているような気になるから不思議です。

ここまでの長旅で、さすがにそろそろトイレ…と思ったら、
そこは市川大野です。またもすごい表記がありました。

これ、載せても大丈夫ですよね…?
実際はもっと品のない落書きがしてあったのですが、
明らかに落書きだと思える部分を修正してもこれです。
ストレートでわかりやすいといえばそうなんですが…。
またしばらく行くと、山道の先が明るくなってきました。

心地よい小川のせせらぎの先には何があるのでしょう…。


絶景かな、絶景かな。
驚きです。よもやこれほどの広々とした公園があるとは思いませんでした。
大きな池にどこまでも青々と続く木々…これが池袋からわずか1時間余の距離です。
何とも感慨深いものがありました。
この注意書きは、スズメバチに「入るな」と呼びかけているのかと思いましたが、
ちゃんとした角度で見たら「注意」の文字が見えました。
さすがにそんなわけないですよね。

道なりに進むと、今度は「バラ園」のようです。
これまた時期ではないようなのでバラは咲いていませんでした。残念。
この庭園風の場所がバラで満ちたら、さぞかし美しい風景になるでしょう。
また来てみたいものです。

そんな感慨を打ち消すような、出入口にあったレリーフ。

バラをモチーフにしたものなんでしょうけれど、かなり怖いです。
時間も限られていますし、先を急ぎましょう。今度はなんと湿地帯です。
地図にある「自然観察園」がこれなのでしょう。


圧倒的な静寂があたりを支配していました。
時間のせいもありますが、人影も全くなく、ほとんど貸し切り状態。
微かに聞こえてくるせせらぎが、静けさにより一層の拍車をかけます。
ここがどこであるとか、いったい僕たちは何をしているのかとか、そんなことがどうでもよく思えてきます。
癒されます。間違いなくここは、忙しさに流される日々にひとときの休息を与えてくれる場所です。
ひとことで言えばビバ・大自然です。
ありがとうマザー・アース、母なる大地よ。
細かい羽虫がちょっと鬱陶しいですが、それも自然です。マイナスイオンの賜物です。
分かれ道があったので上に行くと、「観葉植物園」がありました。
残念ながらもう閉まっているようでしたが。

さらに少し先の分かれ道にようやくありました。
当初の目的の「ありのみコース」です。

チラッと見ただけでは分かりにくいのですが、地図を見るとその広さに驚きます。
残念ながらここも閉まっていました。童心に返って遊びたかったですね。

ん、なんでしょうこのスポットは。

…ぼくんち?
どなたか住んでるんでしょうか?
そしてまた鬱蒼と茂った森の中へ…。
一体どこまで続いているのでしょうか。段々不安になってきます。

と、こんな注意書きが。
これだけでは何がどう危険なのか分かりかねますが、
この立て札の汚れからして、なかなかに危険そうな雰囲気は伝わってきます。

見た目は普通の池っぽいのですが…。
どこか神秘的に見えるのは気のせいでしょうか。

さて、長かったこの旅にもようやく終わりが見えてきました。
この先が出口で、そのまま北総線の大町駅に出られるようです。

最後ですから、ゆっくりと噛みしめて階段を登ります。
夢から覚めてしまうような感じで、少しだけ寂しい気がしますね。

あれ…?

………閉まってますけど?
ご丁寧に鍵まで…。
…ちらっ(と門の横を見る)。

さすがに引き返すのはしんどいので、ここから出るしかないようですね。
っていうか、狙ってません?このスペース…。
まさか最後にこんな罠が待っていようとは…。
でも、確か閉園は午後6時のはず…。
とりあえず外には出られましたが、何か書いてあります。どれどれ…


統一してくださいよっ!!
<市川大野>
果てしなくマイナスイオン。
市川市動植物園の一人勝ちな印象ですが、万葉植物園も駅前にあってはなかなかの規模です。
また、店名の直球勝負も見逃せませんし、各所でトイレの男女表記にも注意を払わないといけませんね。
そういえば住宅地を通らなかったので住みやすさに関しては何とも言えませんが、
駅にさえ出られれば交通の便は悪くないと思いますし、静けさは折り紙付きです。
| 大自然満喫度 | : | ★★★★★ |
| 店名直球度 | : | ★★★ |
| トイレ・アイデア度 | : | ★★★★ |
戻る
|